文学フリマの日と最近

文学フリマに初めて行った。コミケを筆頭とする同人即売会には以前から興味が合ったのだが、来場者数の多さやブースの多さなどを考えただけで疲れてしまうため、今まで一度も行ったことがなかった。その点文学フリマは比較的快適そうに見えたのと、私の好きなブログを書いている人が寄稿した同人誌が出るということもあり、せっかくだからと足を運んだ次第だ。

 

会場の東京流通センターまでは東京モノレールを利用したのだが、景色を楽しめる座席配置は何歳になってもワクワクする。過ぎていく景色の中で、突然メンチを切ってくる愛育病院の良さ。浜松町駅から東京モノレールを利用する際、進行方向むかって左側の窓から外を眺められる座席に座ることを強く勧めたい。

そして会場の中で最も目を引かれた作品はこれ。

表紙が良すぎたため購入した。昼ビール×食堂、悪いわけがない。

帰りのモノレールでこれをパラパラめくっていたら、どうしても食堂でビールを飲みたくなってしまい(しかもちょうど昼過ぎ頃だった)、そのまま同書で紹介されていた浅草の水口食堂に向かう。

水口食堂で注文したのは、いり豚定食とサッポロ黒ラベルの小瓶。米とビールを同時にいただくことになると気がついたのは、それらが運ばれてきた後だった。食堂と言えば定食で、二十歳を越えているからビールを頼んだのだが、その二つは両立できないようだ。初めての昼ビール×食堂は、模範的な間違いを犯し、育ちの良さが透けた形となった。 

帰宅後、今回の目的の一つだった『生活の途中で』を読む。

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Nookさんの『2月6日』が印象に残っている。青春という言葉をいつまでも飲み込めない私だが、部活帰りのサイゼリヤに憧れていることや、ピカちゃんとピカちゃんのお母さんが菅田将暉のことを将暉と呼んでいるといったエピソードを読むと口角が上がる。それと同時に、そこに青春などとつまらない名前をつけずに暮らしてほしいと思ってしまうわけだが、これは完全にわがままです。

 

文学フリマに行った日から今日まで、何をしていたのかイマイチ思い出せなくて唸っている。昨日か一昨日に、人の家でカレーとビールを飲みながら数え切れないほど観たはずの京アニの『日常』をまた観ていたことは覚えている。あとストリートファイターのアレ。アレは面白かったので続きを観ようと思っている。

もう12月になってしまったし、もう少し記憶に残る日々を過ごしたいものだ。